そろそろきみは、蹴られてくれ。
いままでのすきは、完全には欲を暴れさせてしまわないようセーブしていたけれど。
橘、もうわたし、セーブできないみたい。
この愛は、止まることを知らなくて。おさまらなくて。
ごめんね、橘。
わたし、橘のことを振りまわしてばかりだと思うけど。
これからも、振りまわされてほしいよ。
そしたら、わたしも。
橘に一生懸命。──文字通り、命をかけるつもりでついていくから。
「紗奈ちゃん、次に遊ぶときはどうしたい? おれはね、遊園地とか水族館とか、いいと思うなあ」
キラキラと輝く瞳。
綺麗な横顔。
ふわりとした髪。
白い吐息。