それ以外の方法を僕は知らない
「…本当に?」
「うん」
「今からやっぱり行かないとかなしだよ?」
「うん」
「放課後になって忘れて帰るとかもなしだからね?」
「しつこい」
「えー…だって、」
信じられないんだもん。
“友達”なんて言っておいて、実は半分以上が私の一方通行だと思っていたから。
「…あのなぁ、」
執拗いほどに確認をする私に呆れたのか、彼はぁ…と小さく息を吐くと、私の瞳を真っ直ぐ捕らえて言うのだった。
「俺は、守れない約束はしないし、嘘もつかない」