銀色ハウスメイト
ねむり姫のきみ
お祭りの日から、日々は流れるように過ぎてゆき、もう二学期が始まって1週間が経った。
わたしの足は、重度の捻挫とのことだったけれどすっかり完治している。
そして、それよりもよっぽどわたしを悩ませているものがあるのだ。
「あ、三浦ー!明日の放課後に早速集まりがあるから、よろしくな」
後ろからパタパタと鳴る足音に振り向いた。
先生。担任の先生。
先生が言っているのは、ついさっき決定した面倒くさい…、なんて言えないけど。
「がんばってな!体育祭実行委員」
「は、はいぃ……」
なんとも情けない声。
そう、わたしを悩ませているのは9月にある体育祭。……の、実行委員になってしまったこと。