銀色ハウスメイト
「実行委員?」
「なっちゃいました…」
「へえ、まあ頑張って」
帰り道。
毎日桜井くんと帰っているわけではないけれど、なんといっても帰る場所が同じなのだ。
ほとんど隣を歩くのは桜井くん。
わたしが実行委員の件を話すと、全く興味なさげな返事が返ってくる。
特に気にすることもなく、そのまま体育祭の話が広がっていく。
「桜井くんは、何か競技出るんですか?」
「あー…、なんだっけな。見といて」
そういうなり、ぺらっと目の前に差し出された一枚の紙。
自分がでる競技が書いてある紙だ!
わくわくと、その紙を見たわたしは。
「えっ、すごい…」
そこに書いてある種目に、思わず目を丸くした。