銀色ハウスメイト



はあーーっと大きなため息をひとつ。


明日の会議、まさしく実行委員にぴったりです、みたいな人ばっかりだったらどうしよう。


任されたことなんだからもちろん全うするつもりではあるけれど、なんとも気分は上がらないものだ。



「……あ、三浦」



そんなわたしに、珍しく桜井くんが話しかけた。


ため息をついたうちに開けた距離を小走りで詰める。

桜井くん、脚が長いから歩くの速いんですよね。



「由利も実行委員らしい」



……え、



「………えっ!由利くんもですかっ!?」



まさか、そんな…!

桜井くんが見ていたスマホを、近づいて覗き込んだ。


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