銀色ハウスメイト
「……まぁいーや。」
そう言うと桜井くんはぴょんっとソファから立ち上がって、お風呂に行こうとする。
ウサギみたい。
「ちょ、桜井くん。」
「なに?怒ってんじゃないの。」
「……怒ってますけど…」
桜井くんはほんとに気付いてないらしい。
このままなにも言わなかったら、また今日と同じことが起こる気しかしない。
絶対する。
だって桜井くんは普通の行動だって思ってるんだもん。
「……桜井くん、わたしがお風呂場にいるときはドア開けたらだめです。」
「……開けたっけ。」
「開けました!!」
あんまりだ…。