銀色ハウスメイト
ふわふわした、白い何かに包まれる。
これ、タオル…?
「え、あの、なんで」
「……。」
「助けてくれるってことですか?」
彼はこの質問にも答えてくれず、タオルの隙間から垣間見える顔は、やっぱりとても整っていた。
しばしの沈黙が流れる。
わたしはタオルで頭を拭かせてもらっていたから、さほど苦痛ではなかったけれど。
タオルを返そうと、布に手をかけたとき、彼の口が開いた。
「……俺の家に住むか。」
「……住みます。」
頭で考えるよりも先に口が開いていた。
あなたがいいならもちろん。
住みます。
住ませていただきます。
___さて、この判断。
吉か凶か。それとも大凶か大吉か。
これは、銀色の雪が舞う日のこと。