銀色ハウスメイト



「なんか…、落ち着くの。桜井くんといると。話すペースとか歩くペースとか同じだからかな。」





バイト先から帰って、


桜井くんが起きてた場合の「おかえり」ってゆう言葉も、

桜井くんが寝てた場合のなぜか一目、寝顔を見てしまうのも。




ちゃんと、安心する。





「なんだか桜井くんといると、自分らしくいられるんです。」





広瀬さんと穂乃ちゃんは2人とも少しびっくりしながらわたしの言葉を聞いてた。


でも、そのあとは同じように笑って。





「いいですね、そうゆうの。あーあ、わたしにはそんな風に思える異性いないです!」


「えっ、穂乃ちゃんって彼氏いないんだ!?」


「思ったー!めちゃくちゃいそうだけどね。」


「いませんよ!ていうか、そうゆう広瀬さんはどうなんですか!」




確かに。


完全な美人の広瀬さんはどうなんだろう。








「わたしは遠距離中だから」




「……おお。なるほど…」



< 75 / 144 >

この作品をシェア

pagetop