銀色ハウスメイト
「…あー、…」
わたしの髪の毛に触ってしまったことに気づいて、桜井くんはもう一度手を洗う。
「手伝うってご飯の用意ですか?」
意外すぎて、一応聞いておいた。
桜井くんは面倒そうに頷く。
「それ以外に何があるんだよ」
「いや、……意外だなあって」
「……。」
返事がないから桜井くんを見ると、気まずそうな顔をしていた。
なんで?
「……嫌なら全然大丈夫ですけど…?」
「ちげえって」
そう言うと即答だし。
わたしの頭の中にはますますハテナマークが増えるばかり。