君と一緒に
憂鬱だと思いつつも学校へ行く準備を整え、家を出る。


梅雨明けだからか、ギラギラと照りつける太陽に目眩がする。


学校へ向かおうと重い足を動かしていると、


「志穂ぉぉぉぉおーーーーー!!!」

と言う声が聞こえ、それと同時に
ドンっと体当たりをされよろめく。


ぶつかって来たのは小学校からの親友の美紀
。昔からとても明るく、運動が得意で、まるで太陽のような子だ。私とは正反対なのに、なぜかずっと一緒にいる。


私に抱きつく美紀のこんがりと焼けた腕を
解くのも、毎日の日課のようなものになっている。


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