どうして・・
ろく
···弁護士登場
隼人は、銀行の顧問弁護を引き受けて
頂いている
岩間法律事務所の佐野先生に
相談をした。
銀行独自の弁護士に
私用の依頼をすると公私混同を
疑われ兼ねないので
佐野先生の知り合いの先生を
紹介して貰えた。
【お気づきでしょうか
岩間法律事務所の佐野先生とは
〖諦めた心〗の一華の兄
佐野 日和の事で
お待たせ致しました。
日和の知人となれば·····】
奥菜先生は、大きな身体の
弁護士さんだった。
奥菜先生に、全てを話した。
奥菜先生は、かなりご立腹されて
隼人は、非常に心強く感じた。
先生は、
「すぐに二人を探しだします。」
と、言ってくれた。
そして概算で掲示をしてくれた。
娘の彩羽への迷惑料、
精神的苦痛料を二人に請求する事
川本 新へ 800万円の請求
池谷 美春へ 500万円の請求
日垣家への迷惑料も請求する
川本 新へ200万円を請求します。
「払えなければ?」と、訊ねると
「借金しても払わせます。
私は、どんな理由があっても
人を平気で傷つける奴を
赦すことはできません。」
と、先生は言われた。
隼人は、
「式のキャンセル料を
川本さんが全額支払われたことが
ずっと気になっていまして、
娘の彩羽が着るために準備した
ドレスや白無垢代は、
私が支払いたいと思っています。」
と、言うと
先生は、
「人の良い。
ですがそうですか、わかりました。
式場に金額の確認を致します。」
「先生、宜しくお願い致します。」
と、彩と頭を下げると
「お任せください。
川本 新氏の給与等を調べまして
きちんと数字をだします。
私としましては、
娘さんの心が心配です。」
と言ってもらい
私と妻は再度頭を下げて
奥菜法律事務所を後にした。