どうして・・
···今は、我慢
マンションに着き
部屋に入ると·····
「へぇ、中々よい部屋だね。」
と、あちこちを見て回る美春。
ここに、こいつを入れたくない
そんな、気持ちで頭の中では
しめていた
あちこちを見ている美春に
「もう、いいだろう。」
と、言うと
「なんなの?、今からここで
一緒に暮らすんでしょ。
どこに何があるか、見ないと
わからないじゃん」
と、言い
「私、シャワー浴びたいから
行くね。」
と、行こうする美春に
「おい。」
と、言うが
「暑いんだから。」
と、行ってしまった。
俺は、改めて部屋の中を見る。
二人で選んだ家電
彩羽が使いやすいもの
こだわりの物を買った。
「少し高いのだけど良い?」
と、訊ねる彩羽に
「彩羽が使い安いものにして。」
と、伝えると嬉しそうに
笑っていたのを思い出す。
家具も、座りやすいもの
使いやすいもの
手で触れながら
これは?これよいね?
と、沢山話して決めた。
あの時の彩羽の表情を
思いだすと····
涙が溢れそうになり
上を向く。
美春は、少しの服しか
持ち歩いていなかったので
体にバスタオルをまいて
出てきた。
「服、きろよ。」
と、言う俺に
「直ぐに、脱ぐからいいじゃん。」
と、抱きついてくる。
俺は、美春を引き離し
俺のティシャツをだして
投げる。
美春の服を洗濯機に
投げ入れ動かす。
それから、
「ここに座れ。」
と、言うと
美春は、また
命令しないで···とか
うるさいな····とか
騒いでいるから
「お前、今、俺達が
どんな状況かわかってるのか?」
と、怒鳴ると
「わっ、わかってるわよ。」
と、言うが
「お前の嘘に躍らされた俺もバカだが。
まぁ、これは後でいい。
奥菜先生に言われた事を実行しないと
行けないんだ。」
と、言う俺に
「いっ··いいじゃない。逃げれば。」
「お前····やはり···バカだわ····」
「なにっ、なによっ。」
真っ赤になり怒る美春に
「逃げてどうする?
どうやって生活するんだ?
金は?
わいてくるものじゃないんだぞ。
真面目に考えろよ。
池谷さんみたいに社長でも
何でもないんだよ、俺は。」
と、言うと
「わっ、わかってるわよ。」
と、むくれたように言う
俺は、期待はしていないが
美春に所持金や預金を聞いた
美春は、所持金は財布に二万と
個人の通帳には20万しかなくて
やはり····落胆する。
俺は、奥菜先生からの請求が
来るまではこいつ(美春)と
いないと行けないと思った。
そうでないと
こいつは、また逃げるし
支払いもしないと思う
それに、彩羽に何かするかもしれない
と、思い。
「美春。
奥菜先生の請求は、二人で折半する。
俺は、明日会社に行き
今後の体制を決めてくる。
銀行に借りないと行けないかも
しれない。
池谷さんに払う分も考えないと
行けないし
結婚資金の返済もしないと行けない。
もう、贅沢はできないんだ。
できるなら、お前にも働いて欲しい。
俺と要るつもりなら
苦しくても二人で頑張れば
できると思う、どうする?」
と、訊ねた。
きっと、そんな生活ができるはずは
ないから、長くは続かないと
言う事はわかっていたが····
美春は、
「いるよ。新だけは私の味方だから。」
と、言った、だから、
「なら、美春の通帳と印鑑は
俺に渡してくれ。
そして、俺が会社に行っている間に
仕事探して欲しい。」
と、言うと
「わかった。」
と、言うのを聞いて
通帳と印鑑を預かり
わからないところに隠して
シャワーを浴びに言った。
美春の事を、もう、まったく
信じていなかった。
だが、今は、これで行くしかない
と、考えた。
シャワーから上がると
美春は、俺と彩羽が寝るはずだった
ベッドに横になっていた。
くそっと、思うが
俺もベッドに入り
美春に背を向けて眠りについた。
美春は、直ぐに俺を背中から
抱き締めて
自分の胸を俺の背中にすり寄せてきた。
「疲れているんだ。」
と、言うと
「じゃ、私がしてあける」
と、言うから
「しなくていい。」
と、言うと
ぶつくさ、言い出すから
今、他に行かれるのは得策じゃないと
美春を抱き締めて
「今日は、これでいいだろう。」
と、言うと
仕方がないと思ったのが
そのまま、おとなしくなった
と、思っていた·····が
俺の下着に手を入れて
俺自身に触れる。
頭の中では、二度とこいつと
と、思うのに
体は、勝手に反応する
美春の手によって
誇示してくる俺自身に
美春が自分から繋がってきて
今日の腹いせと騙された自分の
情けなさを美春にぶちつけ
何度も腰を打ち付けた
「ん···あぁ···ん···もぅ···む···りっ·····」
「だま·····れっ····」
美春が、意識を飛ばしても
起こして攻め立て続け
自分もいつの間にか
意識をなくしていた。
·····情け·····ない······