どうして・・
···一人で去る?
新の両親は、新との親子関係を破棄したいと
言って手続きを先生に頼んでいた、
彩羽の父親も新に呆れていた。
何で、新がこんなに責められないと
いけないのかとイライラする
新が彩羽なんかと
付き合ったりするから
こんなことになるのよ。
話が終わると新の両親は
帰って行き
まだ、何かあるのか
と、思っていたら
父親と池谷が案内されて
入ってきた。
父親は、私を見つけると
怒鳴り付けてきて
恐怖に声が漏れる
新が直ぐに対応してくれたが
夫である池谷の顔は
まるで私の存在はないように····
父親が私を売った代金は
結納金として
池谷から支払われていた。
池谷本人が買ったと認識していたのかは
知らないが····
父親は、全てを選挙資金または、
事務所の運営費にあてていた。
それでも足らないと
池谷に催促していたようだ。
父親は、警察庁へと連行された。
その前に私との親子関係を無くす
書類を先生とのやりとりで
書いてくれた。
あ~、これで、あの人から
やっと解放された
と喜んでいたら
池谷からの離婚届けを書かされた。
ちっ、優雅な生活だったのに····
私からの汚い金を彩羽に
渡したくないと
私の賠償金は、池谷が払ってくれると
なんだ、まだ、私が好きなんじゃ····
今は、このまま別れてあげるけど
また、縁があるかも····
と、考えていた。
だが、新には賠償を請求して
私を一度も見ることも
声をかけることもなく
先生の事務所を後にした。
皆、彩羽を心配して
ちやほやされる彩羽を見て
イライラして
大嫌いだった事を告げ
新は、私を選んだのよ
と、言ってやった。
そんな私を新は無理やり
先生の事務所から連れだした。
腕を強く握られて
痛くて何度も新の名前を
呼ぶけどきいてなくて
余りの痛さに新の手に爪をたてると
新が、力を弛めたから
文句をいう。
ぶつぶつ言っている内に新は
ファミレスに入って行く
何で、こんな所で食べないと
行けないのかと文句をいうと
なら食べなくて良いと
食べるわよ、食べればいいんでしょ
食べ終わると
新達が住む予定のマンションに行く
小さいけど綺麗じゃん。
へぇ、家具家電もいいじゃない
彩羽が選んだと思うとむかつくけど
私はシャワーを浴びに行くと
新はまた、文句を言っていたが
私のウソがばれても
新は私から離れないし
私の体に溺れているのだから
と、無視してシャワーを浴びて
着るものないしバスタオルを巻いて
でると、新からティシャツを
投げられて、それを着た。
新の態度に変化があるのはわかった
だが今は見てみぬふりをし
新を挑発をする
やはり····乗って·····きた。
私は、これで安心していた。
まさか、新が自分一人で
ここから去る準備をしているとは
思ってもいなかった。