どうして・・
···考えて行動しろ
「先輩、ダメですよ。
そんな優しげな顔をしたら
飛鳥さんに言いつけてやる。」
·····の·····声···に···振り向く·····と
「律!!」
「······り····つ····?·····」
「彩羽、久しぶりだね?
ビデオレター観てくれた?」
「·······うん····久しぶり···だね···
奥菜先生の事務所で
見せて·····貰った····よ。
でも、あなたは····私を
愛しては····いなかっ·····た···
律にもだけど····今度·····も
私は、愛される価値がないんだ····と
わかった···の·····
もう、恋も····結婚も····しない
信じて····愛して····
また····もうあんな思いは····
·····沢山····。。」
と、温室から自分部屋へと
上がって行った。
残った、律と怜は····
「律、あなたが彩羽にした事は、
それもまた、あの娘に
深い傷跡を残したんだよ。」
と、テア様に言われた。
律は、頭を下げ
拳を握り締めた。
「律、人の気持ちを傷つけるのも人なら
溶かすのも、また人だ。
お前が、本当に彩羽さんを
これから一生護りたいなら
何年かかっても
誠心誠意を尽くせ。
だが、やるなら
絶対に最後まで投げ出すな。
途中で、投げ出すくらいなら
彩羽さんに二度と近づくな。
お前の出方次第では
俺の仲間達全てを敵に回す事に
なるからな。
検事もいるし女性を護る会の
先生方もいる。
脅しではないぞ。
皆、凄腕だから
それに色んな所に繋がっている
お前ごときを潰す事は
簡単だよ。
良く考えて今後の行動をしろよ。」
と、怜は言い
テアは、笑いながら
「クライン家もいることをお忘れなく」
と、言うと
律は、
「時間を下さい。」
と、テアと怜に
頭を下げて帰って行った。
テアと怜は、その後
御茶をしながら
仕事の話をした。
矢島が彩羽の様子を
見に行き
「泣きながら寝られたようです。」
と、テアに伝えた。
テアは、悲しげな顔をしたが
怜は、
「みすみす、こんな機会を
無下にする、そんな奴では
ありませんよ。
彩羽さんの傷をどう癒すか
見届けたいと思います。
ですが、先程の言葉は本物です。
日本からも随時
彩羽さんについて
気に病むLINEやメールが
届いていますから。」
と、言うから
テアは、怜と怜の仲間に
感謝した。