どうして・・
じゅうなな

···日本へご挨拶


高田さんと理恵さんは、
両家に挨拶をして

二人は、日本で式を挙げることに。
理恵さんは、高田さんの
仕事を心配して式は挙げなくて
良いと言ったが
高田さんのお父さんが
理恵さんのご両親に失礼だと
ひかなくて式はきちんとやる事になった。

三ヶ月後に何とか
式場をおさえられたから
申し訳なかったが
式は、身内だけで行い
衣装とかは、
理恵さんに全てを任せて
高田さんはドイツに戻る。

高田さんが戻ってから
少しして彩羽と律も日本へ
帰国した。

帰国そうそうだが
律の両親にご挨拶に伺う
律の両親は、
彩羽の美しさに驚きながら
律にでかしたと喜んでくれた。

彩羽は、こんなに歓迎されると
思っていなかったので
嬉しくて涙が溢れた。

その瞳が涙でキラキラと輝き、
またまた、お父さん・お母さんは、
大騒ぎをして
律は、呆れながら
「はいはい、親父もお袋も
彩羽は、俺のね。返して!」
と、言って彩羽を抱き締めた。

ご両親は、一度律と別れた話をきいて
律にげんこつを落として
私は、びっくりした。

だが、大笑いをしてしまい、
三人も笑ってくれた。

お父さん、お母さんに
申し訳なかったが····

おばあちゃまの身体を考えて
ドイツで式を挙げたいと
律が言ってくれて
すごく嬉しかった。

ご両親も、
「きゃっ、お父さん、ドイツだって!」
と、お母さんが喜んでくれて
お父さんも嬉しそうにしてくれた。

「彩羽のご両親へのあいさつ頼むね。」
と、律が言うと
「わかってるよ。」
と、お父さんは言ってくれた。

その足で
彩羽の実家に行くと
両親が心配そうな顔をして
待っていたから
彩羽は、父と母に抱きついて
沢山心配かけた事を詫びた。

お母さんは涙を流していた。

律は、
「山寺 律と申します。
一度は、私のわがままで
彩羽さんと別れてしましたが
彩羽さんから
離れた自分を
何度呪い、何度殴り倒したかったか。
全て私のおごりです。

彩羽さんがいなければ
設計図一枚も書けないくせに·····
二度と過ちはいたしません。
苦しさを知っていますから。
どうか、お嬢さんを
私におまかせ頂けないでしょうか
宜しくお願いします。」

と、頭を下げる律に父は、
しばらく考えてから
「律君と言ったかな。
一級建築士が設計図が
書けないのは、困るから
娘を側に置いて下さい。」
と、言うと
律は、ポカンとしていたが
私は、涙が溢れた。

「えっ、えっ、本当に
宜しいのですか?」
「だって、設計図が書けないんだろ?」
「はい。その時、実は飛鳥建設に
彩羽さんを見に日本へ戻ったのです。
隠れて····見て···いましたが。」
と、律が言うと
父と母は、顔を見合せて
笑いだしてしまい
私は、真っ赤になった。

「いや、律君。ありがとう。
こんなに明るい顔の娘を見ることが
できるなんて、私も妻も
嬉しい限りだよ。」
と、言ってくれて律は
「ありがとうございます。
本当にありがとうございます。
二人で、どんな事も
乗り越えて幸せになります。」
と、言うと彩羽も
「お父さん、お母さん
本当にありがとうございます。
お父さん達が、おばあちゃまの
所に行かせてくれなかったら
もう一度、恋や結婚をする気には
ならなかった。
律にも再会できなかった。」
と、言う彩羽を律は抱き締めて
「俺を受け止めてくれて
ありがとう、彩羽。」
と、言い三人を泣かせていた。
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