どうして・・

···弱い人間でごめんね


高田の結婚式は、
事務所全員で行く。

本当は、律は無理かと
話になっていたが
律は、それまでに完成させた。

日本への滞在は、移動込みで
五日間。

チーロとグレースは、
式場連携のホテルへ

彩羽と律は、彩羽の実家へ

式··当日·····

理恵は、目を見張る程美しく
敏也は、終始鼻の下がのびていて
とても幸せな顔をしていた。

高田さんは、奥菜先生と奥様である
一華さんに会いに伺い
お礼を伝えた。

私と律も奥菜先生と一華さんと
会い律を正式に紹介をした。

律は、自分も高い方だが
奥菜先生を見てびっくりしていた。

律は、彩羽と彩羽のご両親の
心を救ってくれた事に感謝して
彩羽に寄り添って頂いた事へ
お礼を伝えた。

哲也と一華は、二人の入籍に
「「おめでとう。」」を伝えて
彩羽が美しく笑う姿に感動していた。

それから怜の後輩である
律を少しだけいじめて楽しんでいた。

さらに、千亜季夫婦にも合い
高田や事務所のスタッフと
千亜季のガーデニングについて
話をした。
律と高田は、千亜季のお母様にも
お会いしたと話が盛り上がっていた。


その間、彩羽は、
「先生、私はまだ新からの手紙を
開封していません。
もう、今さらと思う気持ちが強くて····。。

きっと、新からの
心を込めた謝罪だとわかっています。
ですが、今の幸せな時間を
昔に戻す必要があるのかと····。

私に恋愛感情を戻してくれた
おばあちゃま、両親、大賀先生
高田さんや理恵さん、
日本で私を救いだして頂いた
奥菜先生、一華さん、佐野先生。

そして、私の愛する夫・律。

この人達に感謝しながら
私は前だけを見て進みたい。

ただ·····
当時の私を思い
心配されているだろう
川本のお父さん・お母さんに
私の今の幸せを
伝えることが出来たら
と、思っています。」
と、言うと
先生と一華さんは、
「それで、構わないと思います。
私達二人は、あなたの幸せが
一番ですから。」
と、言われて
ほっとしたのと心が軽くなり
涙が溢れた。

ずっと、手紙を開けない自分に
戸惑っていた。

新は·····
どんな気持ちで書いたのだろう?
父や先生は····
どんな気持ちで私に渡したのだろう
と、関わった人達の気持ちを思い。

哲也も一華も
本当に心優しい人なんだと
改めて彩羽を思う

彼女のグリーングレーの瞳は
キラキラと輝きながら
切なさを見せていた。

そんなの彩羽を後ろから律は
抱き締め····耳元で·····
「愛してる」
と、囁いた。

彩羽は、律の腕に手を添えて
「律······ありがとう。
こんな自分勝手な弱い人間で
ごめんね。」
と、言うと
「俺には、なにものにも変えれない
大切で大事な妻で
心···優しすぎる愛しい妻だよ。
だから、忘れないで
俺は、彩羽の全てを愛してる。」
と、伝える····と···
「律····私···もあい···して···る···」
と、彩羽も愛してやまない律に
気持ちを伝えた。

そんな二人を
哲也や一華、千亜季、翼
敏也達は、温かく見守っていた。
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