お前を手に入れる〜御曹司の悲痛な叫び
俺は毎日つばさに愛を囁いた。
しかし、全く相手にされない、くそっ。

他の課の女の子を誘うと、ホイホイ着いてくる、それなのにつばさは全く俺に気がない様子だ。
何故だ。

最近の俺はつばさのことばかりが気になって、他の彼女の事を放ったらかし状態になってしまった
絶対に、今日は、つばさのアパートに行くぞ。

俺はつばさにアパートに行きたい旨を懇願した。

「今日、つばさのアパート行きたい、ね、お願い」

「駄目だよ、他の女の子のところに行けばいいでしょ」

「つばさがいい、つばさのアパートに行きたいんだ、行くよ、いいよね」

俺は強引につばさのアパートに行く約束をした。
仕事の帰りにつばさと一緒にアパートへ行った。

「つばさ、ご飯食べさせて」

「いいけど、私といて何が楽しいの?」

「楽しいよ、つばさが大好きだよ」

つばさは顔を真っ赤にして恥ずかしがっていた。
なんて可愛いんだ、やべえ、気持ち抑えられないかも・・・

その時、つばさが口を開いた。

「目黒くん、嫌いなものある?」

「えっ?」

「嫌いなもの」

「ああ、無いよ」

「そう、じゃあ今作るから待ってて」

やばかった、つばさを抱き寄せるところだった。

それからつばさは食事を作ってくれた、めっちゃ旨かった、こんなに旨い食事は初めてだ。

「つばさ、最高に旨いよ、毎日くるね」

俺はつばさに胃袋まで掴まれてしまった。

< 2 / 48 >

この作品をシェア

pagetop