赤いゼラニウムが咲く頃に
頭に浮かぶのは、一縷のこと。
そして、事件のこと。
なぜ事件のことを調べているの?どうして自分のことを何も話さないの?一縷は何者?
そんなことばかり浮かんでくる。謎だらけの人を家に連れてきてしまった。これがもし、事件の犯人だったなら、日和の未来を悪用し、その上日和は女子高生だ。もしかしたら襲われる可能性もある。何度も会って話しているとはいえ、自分は一縷のことを何も知らないのだ。犯人の可能性がない訳では無い。
ダメだ、集中しないと。と、意識を集中させる。
何も考えない、何も考えない、何も考えない。
すると、声が聞こえ、頭の中に映像が流れてきた。
”次の子は、、、の友人だ。”
”この子は、、の学校、、生徒じゃないですか?!”
声が聞き取りづらい。
”何、、か、、問題、、で、、、、、も、ある、、か?”
”いや、、、で、、も、、、、”
頭がグラグラする。しかし、今見ていた未来がプツン、と切れると、違う映像に切り替わった。
それは、一言だけで終わった。
”ひ、より、、、ちゃ、、”
え?
この声は、、