契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
彼はそのまま私をお姫様抱っこして、ベットルームへと優しく運んだ。
私をベットの上に下ろすと俊吾はネクタイを解き、襟元から引き抜く。

「君はシャワー浴びたんだな…少し待っててくれ。シャワー浴びて来る」

「うん」
私は頷き、彼を見送った。

甘いキスの余韻がカラダの奥に燻りを齎す。

二十分程して、バスローブ姿で彼が戻って来た。

「待たせたな…」

俊吾はベットの上に浅く腰を下ろし、頬には謝罪のキスをした。

「大丈夫か?薬は飲んだ?」

「うん…」

「やっぱり…今夜は止めようか・・・」

「ううん、大丈夫よ…私も貴方が欲しいの…」

「杏南・・・」




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