契約ウエディング～氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う～

圧力

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「長谷川さん、社長室に至急来てくれと内線だ」

「えっ？あ・・・はい」

私は太下課長に言われ、社長室に向かった。

「失礼します…」

社長室に行くと応接ソファには挙式当日に会った『協和エレクトロニクス』の工藤社長夫人が座っていた。

「『協和エレクトロニクス』工藤社長夫人だ」

「久しぶりね…小泉杏南さん」

「お久しぶりで御座います…」

「今日は貴方に話があって来たの…」

「では、隣の会議室へとご案内致します…」

奈那子さんが私達二人を隣の会議室に案内する。

幹部会議にも使用される大きめの会議室。
「では、失礼します」

奈那子さんは私と工藤社長夫人を残し、出て行ってしまった。

「お仕事中、申し訳ないわね…小泉さん。でも、長谷川社長抜きで、貴方と二人でお話がしたかったの…」

俊吾抜きって…
俊吾には内密の話？