契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
「そんなお金、頂けません!!」
私は札束の入った封筒を拾い上げて、工藤社長夫人に返した。
「貧乏人のプライド?素直にもらっておけばいいのに…」
「頂けません…」
「私は娘の為に…どんな手を使ってでも…離婚させますから…」
チェーン付きの眼鏡越しで睨み据え、捨てセリフ残して、会議室を出た。
充子さんが私の素性を長谷川家の嫁として相応しくないのは何となく分かっていた。
でも、まさか、失踪した花嫁と再び、結婚させようとするなんて。
私は札束の入った封筒を拾い上げて、工藤社長夫人に返した。
「貧乏人のプライド?素直にもらっておけばいいのに…」
「頂けません…」
「私は娘の為に…どんな手を使ってでも…離婚させますから…」
チェーン付きの眼鏡越しで睨み据え、捨てセリフ残して、会議室を出た。
充子さんが私の素性を長谷川家の嫁として相応しくないのは何となく分かっていた。
でも、まさか、失踪した花嫁と再び、結婚させようとするなんて。