契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
花嫁と代行花嫁
「お前は本当に大袈裟だな。黒崎」

「俊吾様にもしものコトがあったら…この黒崎…後を追って死ぬ覚悟をしています」

「黒崎さん…」

「大体、唯の過労だ…馬鹿ッ」

「でも・・・二、三日は入院しないと」

「えぇ~っ!?」
俊吾は顔面蒼白した。

「淡路に電話して…俺のノートパソコンを持って来させないと…」

「病室で仕事するの?」

「当然だ…」

「無理しない方が…」

「無理なんかしていない…」

「今日一日ぐらいは奥さんの言うコト訊いて、休んでやれ。俊吾」

小児心臓外科の医師で、わが社『ハートフル化粧品』の相馬早祐(ソウマサユ)会長のご子息・相馬柚希(ソウマユズキ)さんが入って来た。



「柚希さん…」

「顔色は良いようだな…」

「おかげさまで」

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