契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
「当直医だった相馬先生が俊吾を診てくれたのよ…」

「そうだったのか…サンキュー」

「まぁ、俺はもう帰るけど…少しは休めよ…俊吾」

「休めと言われても…俺は忙しいんだよ…」

「相変わらず、ワーカーホリックなヤツだな。俊吾は…」

「お互い様だろ?」

「じゃあな」

相馬先生は手をヒラヒラさせ、白衣の裾を翻して病室を出た。

「相馬先生とも知り合いなんですね・・・」

「まぁな…」

相馬先生から休めと言われながらも、彼は秘書の淡路さんと連絡を取り、ノートパソコンやタブレットを持ってくるように命令した。

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