契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
両足の爪先が痙攣を起こし、暫く動けなかった。

「大丈夫か?杏南」

「うん…」

俊吾の腕枕に頭を乗せ、ピロートーク。
「明日から一週間、会えなくなると思うと寂しいね…」

「そうだな…結婚して初めての出張だからな…お土産は何がいい?」

「それよりも俊吾は誕生日プレゼント何が欲しい?」

「プレゼント?別にこれと言って…ないな…」

「ないの?困ったわね…」

「じゃもう一回杏南を頂こうかな?」

「えっ?」

「最後までベスト尽くすないと・・・」

「でも・・・明日…朝早いでしょ?」

「大丈夫だ・・・」

俊吾がカラダを起こし、私をプレゼントの代わりにねだった。

「愛してるよ、杏南」

彼の情熱的な瞳とキスに絆され、許してしまった。
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