契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
バースデーパーティー
彼がニューヨークへと旅立ち、三日目。
毎日のようにラインが届き、『タイムズスクエア』や夜のニューヨークの街の写真が送信されて来た。
彼の高層ホテルの部屋から見える夜の街の写真は素敵だった。

「私もニューヨークに行きたいっ!!」

「ニューヨークですか…まぁ、いい所ですが…治安は悪いですよ」

「黒崎さんって…行ったコトあるんですか?」

「はい、俊吾様が本社勤務の時に同行し、身の回りのお世話をしていましたから」

「そうだったんですか?」

「はい…」

「それよりも明日の誕生日会の準備しないと」

「そうね…」

私達はリビングの装飾を始めた。



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