契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
そして、ズームを使って、オンライン誕生日会を開催した。
「お誕生日おめでとう!!俊吾」

私と黒崎さん、浩平兄夫妻に五人でお祝いした。

「・・・ありがとう…でも・・・一言言ってもいいか?」

「何?俊吾」

「ニューヨークと日本の時差は十三時間あるんだ・・・」

「へっ?じゃーまだニューヨークは十八日ってコト?」

「そうだよ…だから、ニューヨーク時間で言えば…俺はまだ三十歳だ…」

「でも、日本時間で言えば、俊吾様は三十一歳ですから…」
黒崎さんが私をフォローしてくれた。

「まぁ、いいけど…」


「ねぇ―杏南ちゃん…いつ、ケーキ食べるの??」
雄平君は目の前にある黒崎さんお手製の三段ケーキに食べたそうに見つめていた。
「そうですね…まずは俊吾様にケーキの蝋燭を消して貰わないと…」

「それは無理だ・・・雄平君、君が代わりが吹き消してくれ」

「はーい」

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