契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
私は俊吾の方に振り返った。

「何?」

「実は生理が遅れてるの…もしかしたら…もしかしたら…私本当にデキたかもしれない…」

「えっ?マジで??その話本当か?杏南」

「うん、私、俊吾の赤ちゃん授かったかもしれない」

私は強く首を縦に振った。

「そっか…」

「一応、妊娠検査薬で調べたら、陽性反応が出たの…」

私は彼に陽性マークの出たスティックを見せた。

「黒崎さんが言ってたサプライズってこれか…」

「何だ・・・黒崎さん…バラしちゃったの?内緒にしてて・・・言ったのに」

「で、病院には行ったのか?」


「ううん・・・」
「ちゃんと産婦人科行って…診察して貰わないと…妊娠確定にはならないな・・・」
「うん」

「…じゃ明日二人で行こうか?」

「えっ!?
二人は…恥ずかしいって…」

「何で…?俺と君の子供だぞ…俺だって赤ちゃんが見たい…妊娠の喜びを一人占めするのは許せない。絶対に俺も付き添う」


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