契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
「総理、入ります」

「入れっ」

襖を開けて、入って来たのは杏南をレイプした男・酒井亨彦の父親で総理の同じ党の幹部・酒井恒彦衆院議員。

「君を推薦したのは酒井君だ…長谷川君」

「お会いするのは娘の結婚式以来ですね…『リバティジャパン』長谷川前社長」

「お久しぶりで御座います」

俺は何食わぬ顔で応えた。

「その若さであのITの父・リチャード氏が目をかけた男。君の優秀さは俺も分かっているよ…」

「いえ・・・」

「そう謙遜しなくていい…」

「三人で祝いの杯だ」

「はい、総理」
酒井衆院議員も加わり、三人で杯を交わした。

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