契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
充子さんは工藤夫人の件以来、大人しくなり、鳴りを潜めていた。
「俊吾様」
「酒井衆院議員とご子息の亨彦さんが年始の挨拶に来られると今しがた美奈さんから訊いたんですけど…どうしましょう!?」
私達三人で応接室で話をしている所、充子さんが慌てた表情で入って来た。
「どうする何も…丁重に持て成すしかないだろ?充子。そうだろ?俊吾」
「はい…」
酒井衆院議員って…
その名を訊いたけど、杏南の顔色がみるみる変わった。
「杏南、少し話がある…来いっ」
俊吾は私の手を引き、部屋を出た。
そして、誰も居ない裏庭に続く出入口に連れ出した。
「俊吾様」
「酒井衆院議員とご子息の亨彦さんが年始の挨拶に来られると今しがた美奈さんから訊いたんですけど…どうしましょう!?」
私達三人で応接室で話をしている所、充子さんが慌てた表情で入って来た。
「どうする何も…丁重に持て成すしかないだろ?充子。そうだろ?俊吾」
「はい…」
酒井衆院議員って…
その名を訊いたけど、杏南の顔色がみるみる変わった。
「杏南、少し話がある…来いっ」
俊吾は私の手を引き、部屋を出た。
そして、誰も居ない裏庭に続く出入口に連れ出した。