契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
誰もが見られるネットの掲示板ではなくても、LINEなどのメッセージアプリでも、拡散されていくのが、デジタルタトゥー。

枝分かれ式に拡散していけば、火消しは不可能。

「何が望みだ?」

「望みは…そうだな…父の命令通り…俺をプロジェクトチームに加えるコトだ」

「・・・分かった。
呑んでやる…」

「・・・もう一つ…俺への態度を改めろ…」

「!?」

「副社長は俺を蔑んでいるよな…」

「別に蔑んでなどいない…」

「嘘を付けよ!!」

突然、酒井は俺のネクタイを掴み上げた。

「戻りました…副社長!!?」

部長室に行っていた淡路が慌てて、俺と酒井の間に入った。

「一体これは・・・!?」

「・・・チッ」

酒井は淡路を睨み、俺のネクタイから手を離した。

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