契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
「お前の望みは叶えてやるから…さっさと失せろ!!」

「・・・」

酒井は不遜な顔で副社長室を出た。

「私の居ない間に何があったんですか?」

「・・・何もない…彼と取引をしただけだ…やはり…彼の父親…酒井大先生を蔑ろには出来ないな…」

「副社長・・・!?」

政治家はスキじゃないが。
この国を動かすのは政治家。
蔑ろには出来なかった。

忖度はしたくないが、杏南の為だ…仕方がない。

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