契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
「・・・分かった。まずはその契約書の原本となる俊吾さんと取り交わしたい約束を考えればいいのね」
「結婚に乗る気ではなかったクセに…杏南、俺と結婚する気になったのか?」
「べ、別に…」
「・・・一つだけ…譲れない約束がある…俺の三十歳の誕生日までに…妊娠して欲しい」
「それは…私にだって…覚悟ってものが…」
「それもそうだな…どうすれば、杏南はその気になれる?」
「・・・溺愛してくれたら、その気になれるかも…」
私が冗談めかしに言うと俊吾さんが真顔になり、指で顎を摘まんで押し黙ってしまった。
「溺愛か…具体的に何をすればいい?杏南」
「え、あ…そう言われても…」
「出産は命懸けと母さんが言っていた…命を懸けて俺の子を産んでくれる杏南に俺も尽くさないとな」
いつの時代の話よ。医療だって俊吾さんが誕生した時よりも格段に進歩しているし。
「杏南の譲れない約束は溺愛だな…」
「それは…」
「結婚に乗る気ではなかったクセに…杏南、俺と結婚する気になったのか?」
「べ、別に…」
「・・・一つだけ…譲れない約束がある…俺の三十歳の誕生日までに…妊娠して欲しい」
「それは…私にだって…覚悟ってものが…」
「それもそうだな…どうすれば、杏南はその気になれる?」
「・・・溺愛してくれたら、その気になれるかも…」
私が冗談めかしに言うと俊吾さんが真顔になり、指で顎を摘まんで押し黙ってしまった。
「溺愛か…具体的に何をすればいい?杏南」
「え、あ…そう言われても…」
「出産は命懸けと母さんが言っていた…命を懸けて俺の子を産んでくれる杏南に俺も尽くさないとな」
いつの時代の話よ。医療だって俊吾さんが誕生した時よりも格段に進歩しているし。
「杏南の譲れない約束は溺愛だな…」
「それは…」