契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
私達もテラスに出た。
広々としたテラスに置かれたラタン調のガーデンテーブルとゆったりとしたコーナーソファ。皆でソファに腰を下ろし、パーティーが始まった。

柊さんと黒崎さんがテーブルにサンドイッチやオードブルの盛り合わせを置いていく。。

「じゃ私は帰ります…」

「えっ!?どうして??柊さんも居てください…」

俊吾が帰ろうとする柊さんを引き留めた。

「・・・いや私は…」

「俺のせいだ…」

「えっ?神楽坂社長と柊さんの間には何があったんですか?」

「まぁ、色々とあって…その後…摩弥さんの具合はどうなの?二人は入籍したと訊いたけど…」

「・・・摩弥は元気にしています…腕の方もリハビリで少しずつ動かせるようになり、順調に回復しています」

「そっか…」

「神楽坂社長は柊さんの奥様の摩弥さんを知っているんだ…」

「まぁ…彼女は・・・長谷川副社長には詳しい話は言えないけど…」

神楽坂社長が言葉を濁すのはきっと男女の絡みだろう…

柊さんの奥様の摩弥さんは写真でしか見たコトないけど…超美人だから…

考えて見れば…俊吾だって…過去に…
今更、俊吾の過去の女性関係を気にしても仕方がないんだけど…少しだけ気になってしまった。

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