契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
私達はVIP病棟を後にして、病院の本館へと向かう。
白衣姿の若い女性が反対方向から歩いて来た。
ボブカットの髪型が似合う小顔の美人。
「遥…さん!!?」
「!?俊吾君!!?」
―――な、何!!?
俊吾は足を止めた。
彼女も足を止めて、俊吾を懐かしそうに見る。
首にぶら下げたネームホルダーを見た。
「新生児科担当医師・槇村遥(マキムラハルカ)」
「槇村??俺達の担当している産科医と同じ苗字だな…」
俊吾も彼女のネームホルダーを見ていた。
「あ…奏弥さんでしょ?私達夫婦なの…俊吾君も東亜で赤ちゃん産むのね…」
「あ…高校時代の先輩というか…」
「へぇー…妻の杏南です…」
私は愛想よく挨拶しながら、胸の内では遥さんをけん制した。
「まさか…遥さんが医者になっていたなんて…驚きだよ…」
「そう?自身の病で、副院長の諏訪部先生には凄くお世話になったから…そのまま猛勉強して、東亜医科大に入学して、そのまま医者になっちゃったわ…」
遥さんは明るく、夫の槇村先生に凄く似ていた。
二人は似た者夫婦かもしれない。
白衣姿の若い女性が反対方向から歩いて来た。
ボブカットの髪型が似合う小顔の美人。
「遥…さん!!?」
「!?俊吾君!!?」
―――な、何!!?
俊吾は足を止めた。
彼女も足を止めて、俊吾を懐かしそうに見る。
首にぶら下げたネームホルダーを見た。
「新生児科担当医師・槇村遥(マキムラハルカ)」
「槇村??俺達の担当している産科医と同じ苗字だな…」
俊吾も彼女のネームホルダーを見ていた。
「あ…奏弥さんでしょ?私達夫婦なの…俊吾君も東亜で赤ちゃん産むのね…」
「あ…高校時代の先輩というか…」
「へぇー…妻の杏南です…」
私は愛想よく挨拶しながら、胸の内では遥さんをけん制した。
「まさか…遥さんが医者になっていたなんて…驚きだよ…」
「そう?自身の病で、副院長の諏訪部先生には凄くお世話になったから…そのまま猛勉強して、東亜医科大に入学して、そのまま医者になっちゃったわ…」
遥さんは明るく、夫の槇村先生に凄く似ていた。
二人は似た者夫婦かもしれない。