契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
「寝た?」

「あぁ」

私がお風呂に入っている間、俊吾が俊樹を寝かし付けてくれた。

「俊吾の方が寝かし付けるの上手ね…」

「俺には強い味方が居るからな…」

俊吾はベットのサイドテーブルに置かれた『リリカル』を指差した。

「そうだったわね…」

私はベットに浅く腰を下ろす俊吾の隣にそっと腰を下ろす。
「これからはオトナの時間だ…杏南」

「うん」

俊吾は私の頬に手を掛けて甘いキスを落とす。

角度の違うキスを何度も交わしてる間にカラダの奥が疼き出した。

「リリカル…照明を消してくれ…」

彼の声で部屋の照明が消えた。

――――代役の花嫁から始まった私と彼の結婚。

でも今は親子三人とても幸せな日々を過ごしていた…


   (完)

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