契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
感謝のSS(2)甘い時間
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俺は仕事が多忙で、息子の俊樹と過ごす時間は杏南に比べて少なかった。
仕事が休みの時は率先して、親子三人で過ごした。

「もうそろそろ…ハイハイしてもいい時期だよな…」

「確かにそうだけど…赤ちゃんの成長は育児本通りにはいかないわよ・・・俊吾。それに時々、ずりバイしてるし、ハイハイだってもう少しよ…焦りは禁物よ」

俺はプレイマットの上で寝返りを打つ俊樹を見つめる。
俊樹の右手に握っていたクマのリングガラガラを取り上げた。

俊樹はお気に入りの玩具を取り上げられ、泣き出す。

「俊吾、何してんの??それは俊樹が一番気に入ってる玩具よ!!」

「俺は唯、玩具を移動させたら、触発されてハイハイするかと思って…まさか…泣き出すとは…男の子なのに…情けないぞ…俊樹」



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