契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
「父さんも母さんも喜んでるぞ。まぁ、色々と思うコトはあると思うが…俊吾のヤツ。会社に行く前にウチに立ち寄って…父さんに頭を下げたぞ。『事後報告で申し訳ありませんが、大切な娘の杏南さんを頂きました』と」
「えぇ~っ!?」
「へぇー…俊吾様、やりますね…」
私は厨房に居る父を訊ねた。
「お父さん…私…」
父はパンの成型をしていた。
「俊吾様は本当にお前には勿体ない男だ。杏南。
旧家の財閥の長谷川家に嫁いだんだ。色々と苦労すると思うが、俊吾様を信じて、頑張れっ。杏南」
「お父さんは私と俊吾さんの結婚、許しちゃうの?」
「あぁ」
「私は単なる代役で…」
「そうかもしれないが…そんな風には見えなかったぞ。杏南」
「・・・」
「えぇ~っ!?」
「へぇー…俊吾様、やりますね…」
私は厨房に居る父を訊ねた。
「お父さん…私…」
父はパンの成型をしていた。
「俊吾様は本当にお前には勿体ない男だ。杏南。
旧家の財閥の長谷川家に嫁いだんだ。色々と苦労すると思うが、俊吾様を信じて、頑張れっ。杏南」
「お父さんは私と俊吾さんの結婚、許しちゃうの?」
「あぁ」
「私は単なる代役で…」
「そうかもしれないが…そんな風には見えなかったぞ。杏南」
「・・・」