契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
「毎日、お迎え付きの車なんですか?」
「当然だ…」
俊吾さんはドヤ顔で返す。
「杏南今日は俺と同乗だけど、明日からは黒崎の送迎車で通勤しろ」
「分かりました」
そう言うと俊吾さんはまた唇を引き結び、会議用の資料に目を通し始める。
結局、昨日の夜も同じベットで就寝したけど何もなかった。
「ハネムーン先のアマルフィ海岸って…イタリアのリゾート地ですよね…」
「そうだよ…行ったコトあるのか?」
「いえ、ヨーロッパは初めてです…」
「そっか…ハネムーンプランは最高級のグレードだ。きっといい想い出にはなるぞ」
「いい想い出って・・・それは愛し合うカップルが行くから、そうなるのであって…私達は・・・」
「まだ、そんなコト言ってるのか?俺なりに君の希望通り、溺愛しているつもりだ…」
「えっ?何処が?」
「何処がって…昨日の夜だって…杏南のコトを大切に扱おうと思って…手出しはしなかったんだぞ…」
「俊吾・・・さん?」
「やはり…君の思ってる溺愛の定義は俺と違うのか?」
「いえ・・・まぁ~」
「だから、杏南君も…」
意地悪な所もあるけど、昔のように優しい所も残っていた。
「考えておきます」
「考えている余裕は余りないぞ」
「どうして?」
「赤ちゃんは授かり物だ…出来るだけ早めに始めないと…俺の誕生日が来てしまう」
「分かりました…」
「分かっているなら、キスしよう」
「えっ?で、でも・・・前に…淡路さんが」
「淡路…カーテンを閉めてくれ」
「承知しました」
後部座席と前席の間が自動的にカーテンが仕切られてしまった。
「当然だ…」
俊吾さんはドヤ顔で返す。
「杏南今日は俺と同乗だけど、明日からは黒崎の送迎車で通勤しろ」
「分かりました」
そう言うと俊吾さんはまた唇を引き結び、会議用の資料に目を通し始める。
結局、昨日の夜も同じベットで就寝したけど何もなかった。
「ハネムーン先のアマルフィ海岸って…イタリアのリゾート地ですよね…」
「そうだよ…行ったコトあるのか?」
「いえ、ヨーロッパは初めてです…」
「そっか…ハネムーンプランは最高級のグレードだ。きっといい想い出にはなるぞ」
「いい想い出って・・・それは愛し合うカップルが行くから、そうなるのであって…私達は・・・」
「まだ、そんなコト言ってるのか?俺なりに君の希望通り、溺愛しているつもりだ…」
「えっ?何処が?」
「何処がって…昨日の夜だって…杏南のコトを大切に扱おうと思って…手出しはしなかったんだぞ…」
「俊吾・・・さん?」
「やはり…君の思ってる溺愛の定義は俺と違うのか?」
「いえ・・・まぁ~」
「だから、杏南君も…」
意地悪な所もあるけど、昔のように優しい所も残っていた。
「考えておきます」
「考えている余裕は余りないぞ」
「どうして?」
「赤ちゃんは授かり物だ…出来るだけ早めに始めないと…俺の誕生日が来てしまう」
「分かりました…」
「分かっているなら、キスしよう」
「えっ?で、でも・・・前に…淡路さんが」
「淡路…カーテンを閉めてくれ」
「承知しました」
後部座席と前席の間が自動的にカーテンが仕切られてしまった。