契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
「どうした?杏南。もう俊吾に追い出されたのか??」


「忘れ物よ…忘れ物」

忘れ物を取りに来たついでに店に顔を出すとレジには葉月さん、厨房には浩平兄とお父さんが居た。

「杏南ちゃん…丁度良かったわ…浩平と私からの結婚祝い…後で渡すね…」

「え、あ…別に…お祝いなんていいのに…」

「貰えるモノは貰っておけっ。杏南」

「お父さんからはないの?」

「母さんと相談する…」

三人と軽く会話を交わして、店を一旦出て脇にある細い路地を通り、自宅へと行った。


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