契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
「俺が何だって?」

二人でセクシーなベビードールを眺めていたら、背後から俊吾の声が聞こえた。

「俊吾様!!?早いお帰りで…」

「今夜は特別だ。それよりもなんだ?そのセクシーな下着は・・・」

「浩平兄と葉月さんからの結婚祝いです」

「結婚祝い?杏南にそれ着て…俺に迫れってか?まぁ、でも・・・いつの話になるだろうな…」

「一生、来ないと思う」

「一生は寂しいな…」

「俊吾様…このようなセクシーな下着、お好きだったんですか?」

「俺だけの限定なら、大いに嬉しいぞ、黒崎」

「なら、杏南様も着ないとダメですね…」

「黒崎さん!?」


俊吾は顔を真っ赤にする私を不敵に見つめる。

「楽しみにしているぞ。杏南」

「無理無理無理だって…」

俊吾は私の言葉を訊かずに着替えに姿を消した。
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