契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
「久しぶりだな…こんなに買い物したのは…」

彼はダブルベットに購入した商品を並べた。

俊吾の為に買ったモノはエルメスのネクタイのみ。
後は全部私のモノだった。
金額にすると恐ろしい額になりそうだ。

「これだけで良かったのに…」

私はブルガリのブレスレットを着けた。私の手首には少し大きいのかブカブカのサイズ。
「遠慮すんな…俺の妻として公に出る時用に買ったんだ。それなりのステータスを持ったモノを持って貰わないとこっちが困る」
「俊吾の見栄か…」

「見栄って…」

「どうせ子供が二十歳になれば、離婚するんでしょ?」

「えっ?」

「…だって・・・俊吾の両親はそうじゃない…だから…その…貢がれても困る」


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