契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
「俺は離婚する気はない…君とずっと一緒に居る…だから、昨日トレビの泉に二枚のコインを投げ入れた」

「俊…吾!?」

「…杏南のコトを大切に大切しようと思う余り…俺は君を愛してしまった…」

「…実は私も二枚のコインを投げ入れたの…俊吾とずっと一緒に居たくて…」

「お互いに嘘ついてたのか?」

「みたいね・・・」

「俺と杏南の結婚は永遠の契約だ…」

「俊吾…」

「愛してる・・・杏南」

「私も…」

「これが本当の誓いのキスだ…杏南」


彼は私の腰を抱き寄せて私の唇にそっと優しいキスを落とした。

そして、私の手首に嵌ったブルガリのブレスレットにもキスをする。



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