契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
憎むべき相手

俊吾side-

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「長谷川社長…貴方に頼まれた極秘資料です。どうぞ」

「ありがとう」

目の前に座る彼はコンサル会社『アクティビティコンサルティング』のコンサルタントの柊紘斗(ヒイラギヒロト)

表向きはコンサルタントであるが、彼はれっきとした公安の秘密裡に存在する『BP』の一員。
俺は彼に頼んで、杏南を強姦した男性のコトを調べた。

「では、俺はこれで」

「あぁ」

柊さんは急いで社長室を出て行った。

「もうお帰りですか?柊さん」

秘書の淡路が給湯室でコーヒーを淹れて出て来た。

「えぇ~申し訳御座いません。淡路さん。次のクライアントの元に行くので、失礼致します」

「いいじゃないか…淡路お前が飲めばいい…」

俺はデスクに置いたリモコンでドアのロックを解除して、柊を見送った。

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