契約ウエディング~氷の御曹司は代役花嫁に恋の病を煩う~
私のファーストキスを理不尽に奪っておいて…
その上、二度も…
私は沸々怒りをこみ上げて来る。同時に悔し涙も溢れた。
「おいっ!?いきなり何で…泣くんだ?」
「失礼します」
黒崎さんがノックして入って来た。
「・・・俊吾様、杏南ちゃんに何したんですか?」
「別に…キスしただけだ…」
俊吾さんは私の涙に激しく動揺しながらも、黒崎さんから受け取ったハンカチで涙を拭いてくれた。
「悪ふざけが過ぎた。謝る…杏南」
「新婦を泣かすなんて…」
「大体何で…杏南が代役なんだよ?黒崎」
「・・・俊吾様が花嫁として一番望んでいるのが杏南ちゃんかと思いまして…」
「・・・」
俊吾さんは私にハンカチを押し付け、立ち上がった。
「煙草を吸って来る」
彼は黒崎さんに私を任せて控室を出た。
「黒崎さん…俊吾様は私と本気で結婚する気ですよ…」
「そうですか…それは良かったです!!」
黒崎さんは自分のコトのように喜び、嬉し涙を浮かべた。
「私もどうなるかと思いましたが…ひと肌脱いだ甲斐がありました」
「えっ?」
「こっちの話です…杏南ちゃん」
その上、二度も…
私は沸々怒りをこみ上げて来る。同時に悔し涙も溢れた。
「おいっ!?いきなり何で…泣くんだ?」
「失礼します」
黒崎さんがノックして入って来た。
「・・・俊吾様、杏南ちゃんに何したんですか?」
「別に…キスしただけだ…」
俊吾さんは私の涙に激しく動揺しながらも、黒崎さんから受け取ったハンカチで涙を拭いてくれた。
「悪ふざけが過ぎた。謝る…杏南」
「新婦を泣かすなんて…」
「大体何で…杏南が代役なんだよ?黒崎」
「・・・俊吾様が花嫁として一番望んでいるのが杏南ちゃんかと思いまして…」
「・・・」
俊吾さんは私にハンカチを押し付け、立ち上がった。
「煙草を吸って来る」
彼は黒崎さんに私を任せて控室を出た。
「黒崎さん…俊吾様は私と本気で結婚する気ですよ…」
「そうですか…それは良かったです!!」
黒崎さんは自分のコトのように喜び、嬉し涙を浮かべた。
「私もどうなるかと思いましたが…ひと肌脱いだ甲斐がありました」
「えっ?」
「こっちの話です…杏南ちゃん」