死神は悲しそうにそう言った


いつしか,子供達の声は聞こえなくなっていた。

それでも,私達は一緒にいた。

理由なんていらない。

ただ,一緒に時を過ごした。

ある日突然…彼は自分のことについて話し始めた。

今まで自分のことを話してくれなかった彼が自分のことを話してくれたのが,すごく嬉しかった。

彼は,相手の願いを叶えられる力を持っている,と話した。

最初は信じられなかったけど,彼は嘘をつく人じゃないから,私はそんな彼を信じた。

そして,自分は人の願いを叶える仕事をしている,という事も話してくれた。
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