誘拐は激甘生活の始まりV
ダミアンに耳元で囁かれ、杏菜は「ひゃっ」と小さく悲鳴を上げた。耳に吐息が当たってくすぐったい。
「耳、やっぱり弱いんだ」
杏菜が顔を上げれば少し意地悪な顔をダミアンはしていた。杏菜の中に嫌な予感が芽生えるが、強くダミアンに抱き締められているため、逃げることはできない。
チュッ、と音を立ててダミアンが杏菜の耳にキスをしていく。その音と唇の感触に杏菜は体を震わせ、「や、やめてください……」と繰り返すが、ダミアンがキスをやめる気配はない。
「くっ、口にしていいので!耳はダメです!」
杏菜が泣きそうになりながら言うと、ダミアンは「ごめん、杏菜が可愛くてつい」と笑って今度は唇にキスをする。慣れたその感触に杏菜はホッとし、ダミアンと何度もキスを交わす。
教会でしたそのキスは、いつもとは違ってまるで永遠に一緒にいることを誓うような結婚式の時のキスのように、杏菜の心に強く焼き付いていった。
教会を見せられ、杏菜の中にはある決意が生まれていた。きちんと想いを伝えよう、そう覚悟ができたのだ。
今まで、恋愛など興味はなかった。同級生が恋に夢中になっていても、何も感じなかった。
「耳、やっぱり弱いんだ」
杏菜が顔を上げれば少し意地悪な顔をダミアンはしていた。杏菜の中に嫌な予感が芽生えるが、強くダミアンに抱き締められているため、逃げることはできない。
チュッ、と音を立ててダミアンが杏菜の耳にキスをしていく。その音と唇の感触に杏菜は体を震わせ、「や、やめてください……」と繰り返すが、ダミアンがキスをやめる気配はない。
「くっ、口にしていいので!耳はダメです!」
杏菜が泣きそうになりながら言うと、ダミアンは「ごめん、杏菜が可愛くてつい」と笑って今度は唇にキスをする。慣れたその感触に杏菜はホッとし、ダミアンと何度もキスを交わす。
教会でしたそのキスは、いつもとは違ってまるで永遠に一緒にいることを誓うような結婚式の時のキスのように、杏菜の心に強く焼き付いていった。
教会を見せられ、杏菜の中にはある決意が生まれていた。きちんと想いを伝えよう、そう覚悟ができたのだ。
今まで、恋愛など興味はなかった。同級生が恋に夢中になっていても、何も感じなかった。