誘拐は激甘生活の始まりV
「恋って……こんなにも大きくて素敵なものなのね……」
ダミアンに何度もキスをされた唇に杏菜は触れる。
ダミアンは今日から仕事でフランスに行っている。出発する時、杏菜は寂しげな目をするダミアンにキスをして見送った。まだ唇にその感触が残っている。
「ダミアン様がフランスから帰ってきたらその時に……」
今まで言えなかったこの想いを伝える、そう思うと緊張が生まれるが、ダミアンは毎日のように想いを伝えてくれる。杏菜は何度も深呼吸を繰り返していた。
「杏菜、ちょっといい?」
ベッドの上で横になっていた杏菜にリオンが声をかける。杏菜は慌てて起き上がり、「大丈夫です!何かありましたか?」と乱れた髪を整えた。
「あのさ、一緒にお茶しない?中庭に用意してもらったんだ」
新しい茶葉も手に入ったし、そのリオンの言葉に杏菜の目が輝く。イギリスの植民地だったこともあり、この国の紅茶はとてもおいしい。茶葉の一つ一つにこだわりがあって、味や香りを楽しむのが杏菜は好きになっていた。
ダミアンに何度もキスをされた唇に杏菜は触れる。
ダミアンは今日から仕事でフランスに行っている。出発する時、杏菜は寂しげな目をするダミアンにキスをして見送った。まだ唇にその感触が残っている。
「ダミアン様がフランスから帰ってきたらその時に……」
今まで言えなかったこの想いを伝える、そう思うと緊張が生まれるが、ダミアンは毎日のように想いを伝えてくれる。杏菜は何度も深呼吸を繰り返していた。
「杏菜、ちょっといい?」
ベッドの上で横になっていた杏菜にリオンが声をかける。杏菜は慌てて起き上がり、「大丈夫です!何かありましたか?」と乱れた髪を整えた。
「あのさ、一緒にお茶しない?中庭に用意してもらったんだ」
新しい茶葉も手に入ったし、そのリオンの言葉に杏菜の目が輝く。イギリスの植民地だったこともあり、この国の紅茶はとてもおいしい。茶葉の一つ一つにこだわりがあって、味や香りを楽しむのが杏菜は好きになっていた。