兎の沈黙 うさぎのちんもく

「おじゃまします」

山野がオレの部屋に来た



「あつー!」

カバンを置いてクーラーをつけた


「ごめん
せっかくかわいくして来てくれたのに
オレの部屋で…」



「フフ…かわいい?嬉しい
さっき、名波、何も言ってくれなかったし」


「だって、あんなとこで言えないだろ」



山野が微笑んだ

ドキ…


あー、オレ、コイツが好き


ドキ…ドキ…ドキ…



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