身ごもったら、エリート外科医の溺愛が始まりました
愛はずっと変わらない
すっかり春の気配を感じられるようになった四月上旬。
出産後、一か月半が過ぎようとしている。
あっという間だったこの一か月半は、数時間おきの授乳とオムツ交換に明け暮れる日々だった。
退院したら人に頼らずひとりでの育児をこなしていかなくてはならない。
そう思うとできるのだろうかと不安な気持ちにもなっていたけれど、思いがけず晴斗さんが一か月の育児休暇を取ってくれ、産後一か月の時間を家族水入らずで過ごすことができた。
母乳育児をしているため、深夜も数時間おきに起きて授乳をする。
夜間続けて眠ることができないため、日中は晴斗さんが家事や育児をしてくれて何時間かまとまって昼寝をする時間を毎日作ってくれていた。
産後一か月は無理せず、赤ちゃんのお世話を中心になるべく横になることを心掛けるようにと退院時にお姉ちゃんに言われていたけれど、それをしっかり守った産後一か月となった。
一か月の育児休暇を終えた晴斗さんは先日職場復帰をした。
私も少しずつ家のことをやりながら子育てに慣れ始めているところだ。