身ごもったら、エリート外科医の溺愛が始まりました


「なんか、ホッとしました」

「え……?」


 部屋に到着すると同時に求められると、その後ゆっくりと一緒に広いお風呂に入った。

 すでに乱れたベッドに戻り、晴斗さんは私を腕に抱く。


「ホッとって、何が?」

「なんていうか……ママになったので、求めてもらうことも少なくなるのかなと、そんなことを思ったので」


 正直にそう言ってみると、晴斗さんは何故だかぷっと吹き出す。


「そんなこと、どこで入れ知恵されたんだよ」

「入れ知恵というか、よく聞く話ですし、そういうもんなのかと思ってたというか……」


 ごにょごにょ言っている私の鼻を、晴斗さんが不意打ちでぎゅっとつまむ。

 晴斗さんは「有り得ない」ときっぱりと言って口角を吊り上げた。


「一か月健診で問題ないって聞いてから、いつ抱けるかって思ってたんだけど、こっちは」

「えっ」

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